紅葉も花も全て終わり、あとは冬が来るのを待つばかりとなった山の上です。

週頭にはまだ枯葉がカサリと落ちる音が絶え間なく続いていましたが、今はもうその音もやみ、柔らかな風が吹く音だけが山の間を通り抜けています。

この時期になると峠を通る車もお客様も一気に減りますが、変わって体験教室のお客様が増えます。静かな山の上で存分にアレンジメントに興じ、終わった後はカフェでゆったりと過ごしながら帰られるお客様を見ていると、どうにも幸せな気分になりますね。

というわけでこの時期毎年恒例（？）の、夕闇に染まる山の上をご覧ください。コアタイムは16：00～16：45です。

ところでつい先日の火曜日、お昼休みに車で昼寝をしようと駐車場を歩いていたら、瞬間的に強めの風が吹き、陽光を反射してキラキラと舞い散る紅葉吹雪の中をしばらく歩くことになりました。

文字通り、映画のワンシーンの中を歩いているかのような美しさ――

山が最後の最後に、「今年もおつかれさまでした」「たのしかったよ」とサプライズの祝福をしてくれたような気がして、言葉にならない幸福感に包まれた瞬間でした。あの光景は死ぬまで忘れることは無いでしょう。

なお、車の窓を全開に開けていたことをすっかり忘れ、運転席のドアを開けた瞬間のあの絶望感も死ぬまで忘れない。