中之条ではバラの季節を迎えていますが、ここ花楽の里には一般的なバラはありません。
バラといえるのは、原種のバラでもあるサンショウバラ

富士山周辺にだけ自生する日本の固有種だそうです。
割と大型の一重咲きの可憐なバラです。
サンショウにそっくりな葉を持つのでこの名前があるとか。
自生種のバラとあって、何の手入れをしなくても元気に育ち
涼しげな木陰を作ってくれています。

白い幹肌もやさしい印象です。

貴重な蜜源なのか、虫たちも多く集まって羽音もにぎわかです。

ひとつの花の命は短いですが、まだ蕾も多くこれから楽しめそうです。

毎年、楽しみにしてくださっている方も多いエーデルワイスの状況です。
やわらかな蕾が立ち上がってきています。

例年より2週間近く遅れていますが、来週には開いてきそうです。

エーデルワイスの咲くロックガーデンの中には、「高山植物の女王」といわれる
コマクサの姿もちらほらと。数は少ないですが、高山でしか出会えない花達たちに会えるのも花楽の里の魅力です。

庭園の入口のアーチでは
クレマチス・ダンシングキングが咲いています。
八重咲の大輪の花です。

レースのような可憐な白花はオルレア（セリ科）
こぼれ種でよく増えます。ドライフラワーにも加工しています。

こちらは
バーバスカム・サザンチャーム（ゴマノハグサ科）
アンティークなオシャレな色合いで風にそよいでいました。

あずまやの前にはキンバコデマリ【金葉小手毬】
名前のとおりライムイエローのカラーリーフが美しい低木です。


美しい蛾？が羽を休めていました。

道路沿いには
フロックス・ビルベーカーが咲き揃い、華やかになってきました。
花のわりには、か細い茎と葉でこれからの雨で倒れてしまうのがちょっと心配…

朝晩は10℃を下回る日もあるような高原ですが、日中は汗ばむような日もあります。
そよぐ風はさわやかでまさに「みどりの風」のようです。
山の上でお待ちしています。