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2022
6月のご挨拶と開花状況
2022年06月05日(日)
中之条花楽の里
最新の開花情報をお届けします
2022
2022年06月05日(日)
中之条花楽の里
大変ご無沙汰しておりました。山の上庭園のブログ担当です。ホームページのリニューアル作業に忙しく、ほぼ一か月ぶりの記事更新となりました。
新しいホームページは不詳の私が日々コツコツと、毎日のお風呂も二日に一度に減らしてまで頑張って作りあげた代物です。わかりにくいところや見づらいところ、載せて欲しい情報などがありましたら、遠慮なくご意見をお寄せいただければと思います。
なお旧ブログはそのまま更新停止となり、記事の移植が済みしだい向こうは閉鎖といたしますので、ブックマークしていただいている皆様にはブックマークの変更をお願いいたします。
というわけで、山の上の自然庭園もいよいよ本格的なシーズンに突入です。
山の上庭園を改めてご紹介いたしますと――
イギリスを発祥としたガーデニング・スタイルのひとつで、特にピート・アウドルフを中心として確立された「ダッチウェーブ」を代表とする、自生する植物や宿根の植物を使ってローメンテナンスを実践する自然主義の植栽スタイルでデザインされた、本格的なナチュラリスティック・スタイルの庭園です。
美しく整備され、花で満ち溢れた花壇の間を、見下ろしながら歩くことを期待している方々にとっては、かなり期待外れな庭園かもしれません。あるいは、自分たちの背丈をゆうに超える草花の間をかき分けながら進むという、文字通りに“体感する”庭園に、価値観そのものを変えられるかも知れません。
いずれにせよ、今世界中で取り入れられている最先端のガーデニング・スタイルのひとつを、文字通り五感で感じていただければ幸いです。
さて、6月に入った山の上ですが、様々な花が咲き始めています。
まずは、道路脇に咲くフロックス:ビル・ベーカーとアヤメが皆様を出迎えます。アヤメは下界でも盛りを過ぎた頃ですが、山の上では今がちょうど盛りです。フロックスは8分咲き程度ですが花期が長いので、7月までは充分楽しめることでしょう。
園内ではオオデマリとセイヨウテマリカンボク(別名スノーボール)が白い花をまあるく携えております。
この両者は非常に似てますが、葉っぱのカタチが違います。楕円形の葉っぱをつけるのがオオデマリで、柏葉のような三又の葉っぱをつけるのがセイヨウテマリカンボクです。
私が大好きなヤナギバチョウジソウも可憐な花を咲かせています。
バーバスカム:ヴァイオレッタやコンフリー、ポテンティラ:ホワイト・クイーンなどもそろそろ見頃を迎えそうです。
イエロー・キャンドルには既に採密のために蜂が集まっています。名前を聞かれることの多いシレネ・アルメリアもこれから盛りを迎えることでしょう。デージーも直径5センチほどのおおぶりな花を開き始めました。
日陰ではミヤコワスレが薄紫色の花を咲かせている一方で、レストハウス裏手の中庭ではルピナスが鮮やかな紫色の花を咲かせています。足元には一番淡い紫色をしたムラサキゴケが控えめに佇みつつも、「見つけて!」とばかりに勢力を広げています。
そしていよいよ、コマクサが出始めました。今年のコマクサはどうにも出が遅く、勢いもあまり無いのですが、それでも今年もちゃんと咲いてくれたので一安心です。
ちなみにコマクサのテリトリーでは、エーデルワイスがわが世の春を謳歌し始めました!
元々高地で砂礫が多い、乾燥したところに咲く花だけあって、この環境が抜群に合うのでしょう。株分けしたわけでも、新たに植えたわけでもなく、突然今年になって出てきたので、そのうちコマクサはエーデルワイスに駆逐されてしまうのかも知れません。
そのエーデルワイスですが、花壇の方は現在はこんな感じです。
昨年7月の長雨と、この冬に霜で半分くらいやられてしまったので、今年は昨年ほど見事には咲かないかも知れません。いずれにせよ盛りまではあと20日ほどかかるような気がします。
というわけで、花が元気で撮影する私がバテる季節がいよいよやってきました。新しいブログも今までと変わらず、なるべく週に1度は更新していきますので、今後も変わらぬご愛顧のほどをよろしくお願い致します。
ではまた次回!