05/12
2023
うっすらと薫風そよぐ山の上
2023年05月12日(金)
中之条花楽の里
最新の開花情報をお届けします
2023
2023年05月12日(金)
中之条花楽の里
初夏を迎えて、いかがお過ごしでしょうか。
山の上庭園の花模様をお伝えいたします。
4月までは見頃だったハナモモも散ってしまい、今はツツジの季節といったところです。
霧島躑躅(キリシマツツジ)。まぶしいような鮮やかな赤色をしています。
本来はこれから咲いてくるようなのですが、霜の被害を先日受けてしまったためか、茶色くなってしまっている花も多いです。咲いてくれるように見守っていきたいと思います。
山躑躅(ヤマツツジ)も咲いています。傷んだ花もでてきてはいますが、今週末は楽しめると思います。園内各所、林内にも生えています。
足もとを見てみると…
ムスカリと蒲公英(タンポポ)が共演していました。
なんか強く綺麗だなと思っていたら、ムスカリの紫色と蒲公英の黄色は色相でいうところの補色の関係でした。この季節ならではの色とりどりの花を楽しめるのもいいですね。
レストハウス入り口わきには、丁字草(チョウジソウ)も咲いています。切り花などの流通時にはブルースターとも呼ばれている花です。かっこいいですね。
そのそばには、鈴蘭(スズラン)も咲いています。群馬を代表する百貨店の名前もスズランなので、前橋や高崎の方ですと、愛着を感じる方も多いのではないでしょうか。”ラン”が付きますが、ラン科の植物ではないですよ。
花苗の売り場のそばには、ビロードモウズイカが生えています。ぜひ触ってみてください。ビロード地のような気持ちい手触りが楽しめます。明らかに踏んでしまったり、邪魔に扱われてしまいそうな場所にはえていますが、大事に育てられている?のもこの庭園の素敵なところだと思います。来園者の方々の温かい気持ちあっての事なので、皆様、ありがとうございます。
こんなところにも生えています。土壌が少なくても生きていける逞しさがあります。
庭園の上り口には二本のシンボルツリーが生えています。
春から紅葉しているモミジもあることを私はここに来るまで知りませんでした。調べたらノムラモミジだそうです。名前のノムラは野村さんが作出したわけではなく、濃紫からきてるみたいです。
その隣には、グミの木が生えています。この季節に花を咲かせるということはおそらくナツグミだと思うのですが、これから結実する時期を待ってみたいと思います。
上り口から少し進むと、オヒョウモモが咲いていました。小さいながらも八重咲のため、存在感があります。
仙台萩(センダイハギ)です。キバナセンダイハギとも呼ばれます。マメ科の花の特徴を持ってますね。
白い花に赤い茎をもつワイルドチャービルも個性派で見ごたえがあります。
七竈(ナナカマド)も花が咲いてきました。樹形だけでなく、花も楽しめる樹木とは知りませんでした。
ジュニパーベリーも結実してきました。どんな実ができて、どんな味がするのでしょうか。
園内にはいろいろなモミジ・カエデが生えていますので、紅葉だけでなく葉の形やその種類を楽しんでいただければと思います。
林内では、熊谷草(クマガイソウ)も咲いてきました。大きなタイプのラン特有のグロテスクな美しさがありますが、不思議なかたちをしているためずっと見てられました。源平合戦の熊谷直実が名前の由来であって、そのライバルである平敦盛も、敦盛草(アツモリソウ)として存在するとのことなので、いつか野生種を見つけたいです。
初夏を迎えた山の上で、お待ちしております。