10/03
2021
秋晴れの中で
2021年10月03日(日)
中之条花楽の里
最新の開花情報をお届けします
2021
2021年10月03日(日)
中之条花楽の里
台風一過、と言うには遅いですが、素晴らしい陽気に恵まれている山の上庭園です。日中は半そでのTシャツ1枚でも汗ばむほどで、絶好の行楽日和ですね。
緊急事態宣言も解除されましたし、この好天も数日は続きそうですので、お時間がありましたら是非、山の上へお越しください。
というわけで10月3日の開花状況、ならぬ秋だよりです。
なお、毎週金曜日か遅くとも土曜日には更新しているこのブログですが、今回は大人の事情(台風)により2日遅れとなったことを、ここにお詫び申し上げます。
気温の低い日が続いた先週半ばには姿を消していたアサギマダラもこの好天で戻ってきてくれた(?)ようです。朝夕には気温の関係で姿を隠していますが、日中には50頭ほど目にします。
そんなアサギマダラですが、山の上庭園でマーキングされたものが、広島や名古屋で見つかったという情報が寄せられています。
こちらはメールで送られてきた、名古屋港ワイルドフラワーガーデンで撮影された写真です。
マーキングの日付は9月14日で、情報が寄せられたのは9月28日ですので、二週間で愛知県まで渡っていることがわかります。凄いですね。
情報をお寄せくださった方々には、この場を借りて改めて御礼申し上げます。
さて、園内はコスモスもまだ咲いてはいるものの、見頃は終え、新たに咲いてくる花もほぼ無くなってきている状況ですが、それでもリンドウや八重咲シュウメイギクなどが遅れてきた主役とばかりに鮮やかな姿を見せてくれています。
徐々に赤褐色に染まっていく風景の中では、ひときわ目立ちますね。
そして、花は少ないけれど種や実は増えていますので、ここからは山の上の「実」をいくつか紹介していきたいと思います。
最初はニシキギの実です。実に毒は無いそうですが種は有害です。吊花まゆみに似ているのですが、同じ科の親戚筋で、枝部分に羽がついているのが特徴ですね。
ガマズミの実は食べられることで有名です。鮮烈な酸っぱさが特徴的ですが、加工して食べるのが主流ですね。なお私の地元では「ジョミ」という呼ばれ方をしていました。ガマズミのズミの部分が訛ってそうなったと言われています。
ノイバラの実は弱い毒があるので要注意。実と思しき部分は偽果と言って、この中にさらに複数の実が入っています。
ムラサキシキブの実は見た目に鮮やかです。集めて果実酒にするのが主な利用方法なんだそうですが、実そのものはベリー系の風味はするものの凄まじく苦いので食べない方が良いです。
ヤマボウシの実はもう全て食べ頃です。熟れきって落果しているものも多くなり始めましたので、もぎたてを試してみるなら今がちょうど良い時期かも知れません。
ちなみに前回の記事では「100倍薄めたマンゴー味」と記述したのですが、改めて食べてみると、「100倍薄めたマンゴー風味のアボカド」の方が正しい気がします。よって醬油をつけて食べてみると、意外に、イケるのかも知れません。
最後に、園内の状況を撮影した画像を掲載して今回の記事は終わりです。
この時季を狙って撮影に来る方も多いのですが、その気持ちがわかりますね。徐々に彩度が薄くなっていく植物と緑のバランスの良いハーモニーは、まさに今しか撮れない画です。
次回は大人の事情に負けないよう、金曜日に更新したいと思います。