08/12
2022
台風直前の山の上
2022年08月12日(金)
中之条花楽の里
最新の開花情報をお届けします
2022
2022年08月12日(金)
中之条花楽の里
夏休みに入ってから多くのご家族連れで賑わっている山の上ですが、台風が近づいています。昨年は台風の直撃もなく平穏無事だったのですが、今回の台風8号は多少の影響がありそうで心配です。せっかく咲いた草花たちが飛んでいってしまう光景は見たくありませんね。
というわけで山の上では「台風が来る前に咲いてしまえ!」とばかりに、晩夏に咲く花々が色々と顔を出し始めています。
アナベルは見頃を終えましたが、入れ替わるようにライムライトやユニークなどが咲きそろい始めています。カシワバアジサイも赤みを帯びてきて、美しいグラデーションに染まっています。
ガーデン入口のアーチには、ナツユキカズラが顔を出し始めました。その横にはアピオスもチョコレート色の花をつけ、ソープワートも八重咲きの花をたっぷりと携えています。
そこから奥に進むと、アイアンウィードとジョー・パイ・ウィードが見下ろすように迎えてくれます。
その下には、寄り添うようにヘレニウムも集団を形成し始めまています。
更に奥ではルドベキア・マキシマが、「俺様が一番高い!」とばかりに胸を張って咲いています。2メートルは超えてますね。
赤いネバリノギクやカクトラノオ(ハナトラノオ)、細葉のマウンテンミントも一群を形成し、非常に清々しい香りを周囲に振り撒いてくれています。
ボタンヅルがユキヤナギに絡み、まるで時季外れの花を咲かせたように美しい白化粧をほどこしています。
ブッドレアも桃色の花を咲かせています。この花には様々な虫たちが吸蜜に訪れるので、個人的に「誘虫花」と呼んでいます。
マツムシソウも徐々に数を増やしてきました。体感としてはまだ2割ほどの量かな?というところですので、今後が楽しみです。
山陰ではミズヒキが出てきました。例年よりも少し早い気がします。また、レンゲショウマも半分くらいは咲き始めました。
さて、お客様には大変ご好評いただいている植物図鑑なのですが、その図鑑に載っていない花をふたつ、最後にご紹介いたします。決して私が掲載し忘れたわけではなく、妖精か何かの仕業によって昨年は見なかっただけだと思いますので、私は何も悪くありません。
ヒオウギの花が遊歩道沿いに咲いています。ヒオウギの黒い実は知っているのですが、花は初めて見たかも知れません。
沢を超えた森の中にはキオン(ヒゴオミナエシ)が咲いています。一見するとアキノキリンソウのようにも見えるのですが、何か違うなぁ・・・と思い調べてみたら、キオンでした。こちらも初めて見たと思います。
どちらも特徴があってとても綺麗ですね。
北東北では連日の豪雨で川が氾濫しているところもあるそうです。私の実家もある川沿いでは川が氾濫寸前ということで警戒態勢が敷かれており、連日連絡を取り合っている最中です。というわけで、毎週更新しているこの庭園だよりの更新が止まったら、「ああ、ブログ担当は実家に救援に行ったんだな・・・」と思ってください。
ではまた、何事も無ければ来週の更新でお会いしましょう~。