08/19
2022
夏の終わりと晩夏の草花
2022年08月19日(金)
中之条花楽の里
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2022
2022年08月19日(金)
中之条花楽の里
太陽の高度が下がり、横殴りの光線が眩しくなってきました。空気中の湿気も体感できるレベルで少なくなり、夏の終わりと、過ごしやすい季節の到来を肌で感じる山の上です。照りつける太陽は眩しく、汗ばむほどに暑いままですが、木陰に入ると、とても涼しい風が吹いてきて、汗もあっという間に乾きます。
「どれくらい山の上にあるのか?」と聞かれることが多いですが、画像で表すならこのくらいです。
というわけで高度1000メートルの世界は、一足お先に秋の到来を感じます。
レンゲショウマが大量に咲き始め、主に私が嬉しい状態になっています。また、ギンリョウソウモドキもようやく頭を出してきました。この両方ともにレストハウス前駐車場の脇にある、小さな林の中で見れますので、どうぞ愛でていってあげてください。ギンリョウソウモドキは2週間程度見ることができます。
マツムシソウもそろそろ数が増え始めてきています。感覚的にはまだ6割ほどですが、園内のどこでも見ることができるようになりました。そのすぐそばでは、ナツズイセンが大振りで見事な花を咲かせています。
また、アナベルはほぼ終わりかけですが、ライムライトがとても見事に咲きそろっています。また、ナツユキカズラも美しく咲き揃い始めました。
ガーデンでは、名前を聞かれることの多い花トップ3に入る、ユーパトリウム・コエレスティナム(青花フジバカマ)と、ダルマシオンが柔らかな青紫色の花を咲かせています。
このふたつが咲き始めると、夏の終わりと秋の到来を実感します。
ヤマボウシの実が生りはじめましたが、量が昨年とは大違いです。昨年を100とするなら、今年は5くらいでしょうか。昨年が花も実も凄まじすぎたので、エネルギーを使い果たしてしまったのかも知れません。また来年に期待ですね。
奥の沢沿いでは、キンミズヒキとツリフネソウも顔を出し始めました。
オミナエシに続いて、オトコエシも勢いよく咲き始めましたので、いよいよフジバカマとアサギマダラの時期が近づいてきています。今年はどのくらいのアサギマダラが飛来してくるのか、今から楽しみです。
初秋の花たちが色々咲き始め、ススキも毛を携えるようになりました。ここからは現在のガーデンの様子をご覧ください。
これから山の上は本格的な秋へと突入していきます。我々ホモ・サピエンスが過ごしやすいと感じる時期は、野生の虫や動物たちにとってもゴールデンタイムです。茂みの中から突然出てくるキジに襲われたり、ハチに刺されるなどの恐れもありますので、充分に気を付けて散策をお楽しみください。
ではまた来週。