07/07
2023
小暑の赤い花
2023年07月07日(金)
中之条花楽の里
最新の開花情報をお届けします
2023
2023年07月07日(金)
中之条花楽の里
今日は七夕。そして暦の上では「小暑」。本格的に夏になる頃と言われます。
夏を思わせるような日が続いていますが、標高1,000mの山の上では吹き抜ける風はさわやかです。
トンボもたくさん飛ぶようになってきました。
今週は今咲いている赤い花を中心にご紹介いたします。(今回より解説の後に写真を載せます)
◎ロニセラ:ドロップモア・スカーレット(スイカズラ科)
ツキヌキニンドウ(突抜忍冬)の仲間のつる植物です。自然風の小枝の柵に絡んでいます。
花の外側は赤、内側は黄色のリバーシブルがおしゃれです。
◎ペルシカリア・アンプレキシカウリス(タデ科)
宿根草は学名をそのまま持ってくることが多いようで、舌を噛みそうな暗号のような名前ですね。
日本人的にいうと「巨大あかまんま」。トンボが留まってもびくともしませんね。
◎ヘメロカリス:サミー・ラッセル(キスゲ亜科)
ヘメロカリスは黄色系と数種類ありますがこちらはまさに赤です。一日花ですが次々と花を咲かせます。
ちなみに黄色の「ノゾリキスゲ(ニッコウキスゲ)」も同じ仲間です。庭園から車で40分程の野反湖でそろそろ見頃です。
◎クロコスミア:ルシファー(アヤメ科)
とても丈夫な球根植物で、建物脇の斜面一面を彩る様は圧巻です。鮮やかな赤は白のヒメジョオンとの相性も良いです。
◎クレマチス:ダッチェス・オブ・アルバニー(キンポウゲ科)
かわいらしいチューリップ咲きで、秋まで長い間咲き続けます。
庭園のシンボル的な白いパーゴラに絡んでいます。
◎フィリペンデュラ・ルブラ(バラ科) 和名:アメリカシモツケソウ
シモツケソウ属の多年草。人の背丈を超えるような大型の植物でハーブ園のあちこちで群生しています。
まん丸の蕾もかわいいですが、これからフワフワと濃いピンクの花が咲いてくるのも楽しみです。
◎ジューンベリー(バラ科) 和名:アメリカザイフリボク
庭木としても人気の高いジューンベリー。その名のとおり6月に実が熟し生食したりジャムにすることができます。
それを野生動物たちも放っておくはずがありません。実が熟すとサルの群れがやってきて食べていきます。
枝がへし折られて散らばっているのはその証拠。野生動物との共存を目指す山の上。
もしサルと出会ってしまっても邪魔をしなければ向かってくることはないのでご安心を。
◎アジサイ:アナベル
咲き始めは葉の色と同じライムグリーン。咲き進むと純白の美しさ。ドライフラワーとしても人気のアナベル。
庭園を上へ上へと歩んでいくと、アナベルの大群落と浅間山から連なる山々の光景が広がります。
晴れた日には登っていく価値はあると思いますよ。(今回は赤い花特集でしたがこれだけは載せたくて白い花です)
目につきやすい花を中心に名札を付け始めました。園内散策のご参考になれば幸いです。
山の上でお待ちしています。