12/06
2024
モノトーンの世界が輝くシードガーデン
2024年12月06日(金)
中之条花楽の里
最新の開花情報をお届けします
2024
2024年12月06日(金)
中之条花楽の里
早いもので師走に入りました。
標高1000mの山の上にある花楽の里は、最低気温がマイナスになる日も続くようになります。
木々もすっかり葉を落とし、庭園はモノトーンの世界が広がります。
一見寒々しい世界ですが、この季節しか見られない世界・・・
それが「シードガーデン」です。
そういえば、先月もシードガーデンの醍醐味をお伝えしていましたが、
今月はさらに進んだといいますか、完全に色を失い、シルエットだけが際立つ世界へと変化しています。
おすすめの時間は午後。2時半を回った以降でしょうか・・・
逆光に照らし出される世界はため息のでる美しさです。
この種子の姿をシードヘッドと表現しますが、
まさにふさわしい表現だなあと感じます。
じつは、冬を迎える準備のため、このような草を刈り取る作業を行っています。
作業をしながら、この種子の姿を間近に見ると、刈り取るのが惜しくなる気持ちになります。
今年は全部刈り取らずに、少し残して様子を見てみたくもなりました。
一年の最後に、種子という次世代への生命のバトンが造り出す世界。
芽生えから花の季節を経て、たくさんの虫たちと共生する季節を巡り、
雑草やつる植物の猛威にも打ち勝ち、今この世界があると思うと、
なお一層、美しく輝いて見えるのです。
そして、このモノトーンの世界は
種子ではなく花芽。
早春に咲くミツマタの木です。
こちらは、こぼれ種からたくさんの芽を出したニゲラ。
力強く根を張っているので、厳しい冬を乗り切ってくれることでしょう。
今年の営業も少なくなってまいりましたが、
12月25日までは休まず開園しております。
どうぞあたたかくしてお越しください。