06/05
2021
マゼンタ色がお出迎え
2021年06月05日(土)
中之条花楽の里
最新の開花情報をお届けします
2021
2021年06月05日(土)
中之条花楽の里
キリシマツツジやレンゲツツジもほとんど花を落とし、山の上にもいよいよ夏の気配が漂い始めています。
庭園の入り口道路沿いではアヤメとフロックス・ビルベーカーが咲き揃い、マゼンタ色の調和で訪れる方々を出迎えてくれております。
また、オオデマリがその名の通りの花を見事に咲かせており、レストハウスの裏ではナンジャモンジャ(ヒトツバタゴ)の木が天狗の羽団扇のような白く細い花を出し始めています。
一方、ガーデン内でも様々な花が咲き、山の上もいよいよ賑やかになってきました。
ピンクや紫のオダマキは園内のあちこちに顔を出し、ジャーマンカモミールは、おいしそうな林檎の香りを周囲に振り撒いています。キバナセンダイハギやムラサキセンダイハギも力強い姿を見せ、その他、様々な植物が続々と花開かせ始めました。
そしてお馴染みの、エーデルワイス情報ですが、ようやくここまで出てくるようになってきました。見頃はまだ先になると思いますが、ひとまず「咲き始めているのはどれだ?」と、目を皿のようにして探さずとも済む程度には出始めています。
そして林の奥では、かつて園芸で人気を博したエビネランが咲いています。私の父親が育てていたこともあって幼い頃から耳目に馴染みのある花でしたが、実際に野山に咲いている姿を目にしたのは。これが初めてです。
本日土曜日は好天に恵まれ、多くの方々が思い思いに散策を楽しんでいらっしゃいました。すぐ足元や斜面を指さしては「こんなところに!」と驚きの声を上げ、遠目では何も無さそうなところにカメラやスマートフォンを向けている姿は通常の観光庭園ではなかなか見られない光景です。
思いもよらないところに、思いもよらないものがある、そういうものを探したり見つける楽しみもまた、自然庭園ならではじゃないでしょうか。